365日後に辞める女

2020年度で会社を辞めようと決意した(けど結局辞めていない)女の備忘録

347日 私たちは何と戦うべきなのか~コロナについての個人的な考え~

東京に緊急事態宣言が出されてから10日あまり。

人となるべく接触しないように心掛け、休日も外に出られない日々が続きます。初めは嬉しかった家でのごろごろも、徐々にしんどくなってきました…早く終われと願う日々です。

そんな中、「敵のことをよく知らないな」ということに気づき、「必要以上に怖がっていたりしないか?」と疑問を持ったので、自粛して時間が有り余っているこの機会にちゃんと調べることにしました。

 

 

※初めに

この記事を書いているのは、あくまで一般人です。

最後の方に改めて書いていますが、ここに書かれていることも「一意見」として参考にするにとどめてください…!

 

インフルエンザと比較

まず、インフルエンザの感染者数、死者数と比較したのですが、結論を言うと、

「COVID-19(以下コロナ)の感染者数、死者数が異常なわけではないけど、大騒ぎする必要がないとは言えない」

 と感じました。

…と言われても何の足しにもなりませんね!

 

どの程度騒ぐべきなのか 

そんならどうすればいいんだよ!ということで、「どの程度騒ぐべきなのか」を考えてみたいと思います。

 

この疑問に対する私の答えはこれです。

「地域によってはコロナによって危機的な状況になっているが、不安な面が過剰にクローズアップされている。「同じようになる」と思い込み、過剰に騒ぐ必要はない。個人ができる対策を粛々と進めるのみ」

 

インフォデミックについて

今日本でコロナがここまで騒がれているのは、マスメディアとSNS「情報の急速な伝染(インフォデミック)」を引き起こしたというのがかなり大きい原因になっていると感じます。

インフォデミック(Infodemic)は「情報の急速な伝染(Information Epidemic)」を短縮した造語で、2003年にSARS重症急性呼吸器症候群)が流行した際に一部の専門家の間で使われ始めた言葉。

「正しい情報と不確かな情報が混じり合い、人々の不安や恐怖をあおる形で増幅・拡散され、信頼すべき情報が見つけにくくなるある種の混乱状態」

https://www.sbbit.jp/article/cont1/37829

あらゆるメディアがコロナの話題で持ち切りですよね。

 

今回はSNSが存在しているので、SARSの時と比べ、拡散のスピードがけた違いなわけです。

そして特にSNSにおいて見られる傾向ですが、こういった未知の状況の中で拡散される情報は、たいてい「最悪の情報」です。それらの情報は「善意」によって広がると考えられています。おそらく、楽観的な情報よりも最悪の事態を想定した情報の方が、人助けになる可能性が高いと考えるからだと思います。結果としていらない混乱を招くことがあったとしても。「最悪の情報」がパニックを呼び、さらに「最悪の情報」が量産されるのです。

 

リスクの過大評価をしない!

というわけで、イタリアやNYといった、深刻な事態に陥っているケースが目立って拡散されています。深刻な状態になっているわけですから、当然マスメディアも重要な問題として報じます(外国の紛争を報じるのと同じ)。

中でもNYは人口過密の大都市である点が東京と似ているため、「今の東京は数週間前のNYと同じ」「東京もこうなる」とさんざん言われてきました。

しかし、NYと東京は似ているといってもあらゆる環境が異なります。たとえば、アメリカには日本のような国民皆保険制度がありません。重症化しやすい肥満の人の割合も違う。

なのでNYと比較して、「ロックダウンもしてない東京はNYよりもっとやばくなる」と結論付けで大騒ぎするのは短絡的です。他の地域の状況を参考にするのは重要ですが、地域によって異なる問題として考える必要がありそうです。

 

感染症の専門家である岩田健太郎医師はこのように話しています。

絶対にやってはならないのはリスクの過大評価です。リスクを過大に評価しすぎると、やらなくてもいいことをやってしまう。実際、今もアジア人お断りといったリスクを過大評価することによる誤った対応が見受けられています。
感染症はもともと存在する差別感情を正当化する道具にされることもある。パニックと差別に相乗りしないことが重要です。

 

2009年の新型インフルエンザの流行がいつ収束したのか、覚えている人はいますか?覚えていなくても無理はありません。なぜなら、新型インフルエンザは収束することなく、現在も流行していますから。
みんな騒ぐのをやめただけです。当時は非常に大きな問題となりましたが、現在は新型インフルエンザと一緒に生きている。感染の拡大をする中で新型コロナウイルスの流行も日常になるというシナリオもあり得なくはありません。

https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/coronavirus-dr-iwata

 

なるほどと思いました。楽観視はできませんが、こういう考え方もあるわけです。

 

今 一般市民にできること

専門家は日々懸命に情報を更新してくれています。言いたいことはたくさんありますが、政府もなんだかんだで対策を進めてはいます。その一方で私たちにできることは、

 

≪できる対策を粛々と進める≫

・手洗いうがい(なるべくこまめに)

・食事、睡眠、運動を適度に取り健康な状態でいること

・なるべく人ごみを避ける

 

≪自分の頭で考える≫

・情報をこまめに更新する

・そのとき、なるべく一次情報にあたる

 

ということではないでしょうか。

ウイルスよりも恐ろしいのは、冷静さを無くした人間の誤った行動だと思います。

 

・マスクを買い占める必要はあるのか?

・感染者数の増加だけを見て恐れおののいてはいないか?

・意味もなく病院に行こうとしていないか?

・「長期戦になる」「収束まで何年もかかるかも」という言葉に絶望する必要があるのか?

 

過剰な楽観視、悲観視は事態を悪化させるだけです。

専門家でさえもわからないことだらけの中、考え続けているのです。

私たちも日々自分の頭で冷静に考えて、行動を選択しなければいけないなと強く思います。

 

 最後に再び、岩田医師の言葉を引用しておきます。

どんな結果が出てきても、それを受け入れ、場合によっては自説を曲げ、プランBに移行することにも躊躇しない態度が科学者には必要だ。科学者は、首尾一貫していないことにかけて、首尾一貫していなければならないのだ。形式においては朝令暮改であっても、プリンシプルやプロフェッショナリズムにおいて曲げてはならないのだ。 

georgebest1969.typepad.jp