365日後に辞める女

2020年度で会社を辞めようと決意した(けど結局辞めていない)女の備忘録

283日 ばー、ありがとうね。

※親族が亡くなった話ですので、ご注意ください

 

 

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昨日、母方の祖母が亡くなりました。享年86歳。

ホームに入っていたのですが、おとといのお昼は私の母とビデオ通話をし、おやつの時間にデザートを食べ、いつも通り就寝。その後ホームの人が見回りをしていて亡くなっているのを発見してくれました。足は弱っていましたが、病気はしておらず頭も良く働いていて元気でした。

いわゆる「ピンピンコロリ」で親類が亡くなった経験は初めてです。すごく悲しいけど、嬉しいような。複雑な気もち。

 

心の準備ができていなかったのは正直なところです。あと2年くらいは生きていてくれるんじゃないかと思っていたので。

きっと本人も明日また起きるつもりで眠りについたんだと思います。

 

満足な人生だったかな?

最後の方は直接聞けなかったけど、大学生のときにインタビューの課題で質問したことがありました。

当時は祖父に先立たれ一人暮らしをしていましたが、娘2人、孫3人、ひ孫2人がいて、夏休みやお正月には親戚が集まっていました。普段は兄弟夫婦がよく家庭訪問をしているような環境でした。インタビューでは、聞いてもいないのにことあるごとに「本当に幸せ。感謝。」と繰り返し繰り返し言っていたのを覚えています。

ばーは12歳のころに終戦を迎えました。福島に疎開し、終戦後は服飾の学校に通い、呉服屋で働いたと言っていました。若かったころの話をもうちょっと聞いておけばよかったなと思っています。

 

孫の私から見て母は、祖母に対して厳しい面もけっこうあったと思います。

足を骨折して歩くのが難しくなっても、リハビリをスパルタ指導していました。一時期同居をしたとき、軽く鬱状態のようになっていたばーはよく弱音を吐いていたので、それを聞かされることにもうんざりしていたようでした。よくケンカしていました。

でも、孫の私には想像できない気持ちが、娘である母にはあったのだと思います。そして、母の力がなければ、ばーは今まで元気にいられなかったし、綺麗なホームで最後の日々を過ごし、ホームでおいしいデザートを食べて眠って亡くなるなんて最期にはならなかったと思います。伯母は私の母ほど積極的にばーの面倒を見ていなかったし、ばーの兄弟も高齢で遠くに住んでいたので、ここ3年ほどは様々な責任を母が負っていました。もうちょっと私も、母の精神的なサポートができたんじゃないかと少し後悔しています。

厳しかったけど愛があったと思うよと電話で伝えたら、母は泣いていました。

 

ばーが亡くなって、私のことを孫として、無条件に可愛がってくれる存在は誰もいなくなりました。祖母の前に亡くなった、父方の祖父母と母方の祖母の顔や思い出も浮かんできて、昨日は突然涙が出てきたりして困りました。これからもそういう瞬間が訪れると思います。

おばあちゃん、おじいちゃん、じー、ばー、たくさんの愛をありがとう。

声やエピソードを思い出せなくなっても、私は受け取った愛を一生忘れません。

 

思いつくまま、今の気持ちを書きました。気持ちが整理できてよかったです。お付き合いありがとうございました。

285日 ルッキズムについて思うこと

少し前のことになりますが、ルッキズムを批判した水原希子さんのSNSの投稿が話題になりましたね。※「ルッキズム(Lookism)」人を容姿や見た目で差別したり、偏見を持ったりすること

私も最近ルッキズムに関して考えることがあったので、水原希子さんの投稿を道しるべにしながら考えをまとめてみます。

 

 

水原希子さんの投稿

インスタグラム上の企画「最も美しい顔ランキング2020」に無許可でノミネートされた水原さんが、インスタのストーリーにルッキズムについて考えを書きました。

「自分が知らない間にルッキズム/外見主義(容姿によって人を判断すること)の助長に加わってしまっているかもしれないと思うと困る。見た目で人を判断するのは絶対違うと思うし、そもそも一番美しい人なんて選ぶことは不可能」

 

「このランキングによって、偏った美の概念やステレオタイプな考えを広めて欲しくない。美の基準や定義なんて、物差しが違うから本当に様々」

 

「いくら容姿を綺麗にしていても、人に優しくなかったり、意地悪な人は美しい人とは言えないと思うのです。私は心が美しい人が美しい人だと感じます」

https://www.buzzfeed.com/jp/hanashimada/no-to-lookism

 

一部抜粋なのですが、ここに書いた考え方には私もおおむね賛同しました。ちょっと違う考えを持った部分については後で書きます!

ただ同時に、「美」という概念がある限り、「美」を職業にしている人がこういった対象から外れるのは難しいと感じました。

そして、「美」とはどのように作られるのか?ということと、「美」の必要性について考えました。

 

「美」とはどのように作られるのか?

美しさを崇拝、美しさを愛でるというのは人間が持つ本能の一つだと思います。いつの時代も「美」はもてはやされてきました。かく言う私も、美しいアイドルや芸能人を見るのは好きです。

そして、「美」の基準は変化しつつ広がってきていると感じます。それは多くの情報に若いころから触れられるようになったことが大きいのかもしれません。「美」は刷り込みだと思うので、様々な「美」の情報を刷り込まれているうちに、受容できる「美」の範囲が広くなっているのではないかと考えています。そして各々が、自分の思う美しさを発見している時代になってきていると思います。

例えば、一昔前までは「美形の目は二重!」が鉄則でしたが、今はKpopの影響もあってか「一重も素敵!」ってなっています。メイクをする男性が今は一定数いますが、一昔前まではかなり特殊な存在でした。

なので水原希子さんの投稿にある「偏った美の概念やステレオタイプな考えを広めて欲しくない」という文に関しては、あまり心配いらないのではないかと私は感じています。

 

「美」の必要性

美という概念はなくならないです。でもそれは差別を生むだけの概念ではないと思っています。憧れや活力を生み出す概念でもあると思うのです。

(各々が思う)あの美しい人のような見た目になりたい!だから頑張って筋トレする!とか、メイクの勉強する!とか。美しい花を見て幸せな気持ちになるように、美しい人を見ているだけで幸せな気持ちになるとか…私も、アイドルたちの健康的に筋肉のついたスタイルに憧れ、最近筋トレを始めました!(笑)

美の基準が多くなっていることもあってか、美しいと思うものが人によって驚くほど違うというのも近頃わかってきました。それも含めて、美について考えるのは楽しいです。

 

外見の美は結構作れる

もう一つおまけで言いたいことはこれです。

メイクや髪型、服装で、外見はかなりどうにでもできる。今はYouTubeで無料でメイク講座を観られるし、プチプラコスメでも十分なメイクができます。小中学生のころに美人と認識されていなかった子が成人式でものすごくあか抜けていたときは、「こんなに人って変わるんだ!」とびっくりしました。

 

つまり、「美」をあがめ、楽しむのは全然OK。問題は、自分の「美」に当てはまらない人を貶めることというのが私の考えです。自分と同じ「美」の概念に当てはめて、勝手に人を評価しようとするなということです。

 

皆さんはどう思われますか?

298日 芸能人の生き方について考えた

ご無沙汰しております。

近頃、シリーズ物のコンテンツに手を出し爆速で視聴していたのですが、ようやく一段落しました!楽しかった~~(笑)

熱が冷めないうちに、感じたことをアウトプットしておきたいと思います!

 

 

2つのサバイバルオーディション

私が爆速で視聴したコンテンツは、2つのオーディション番組です。

①Nizi Projct

前回の記事にも書いた、新しいガールズグループをデビューさせるための日韓合同プロジェクトです。

Nizi Project(ニジプロジェクト)は、韓国大手事務所JYPエンターテイメントとソニーミュージックによる共同ガールズグループプロジェクト

Wikipedia

 

私はパート1の東京での最終選考から見始め、現在はデビュー目前のパート2(韓国でのトレーニング)が終わろうとしているところです!

 

②PRODUCE 101 JAPAN

こちらは韓国発のオーディション番組の日本版。新しいボーイズグループのメンバーを選ぶ、視聴者を巻き込んだ大掛かりなプロジェクトです。放送は終了し、すでにデビューもしています。この情報社会の中、ネタバレを見ないよう細心の注意を払いながら視聴しました。笑

“国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者による国民投票で勝ち残ったメンバーがデビューするサバイバルオーディション番組(公式HP)

produce101.jp

 

みんな初めは一般人

どちらの番組も、参加者がデビューするまでの過程を見せるものです。参加者は経験の差はあれど、みんな無名の一般人。初めは本当に初々しくて、彼ら彼女ら(以下彼ら)が「テレビに出る人」「大きなステージで踊る人」になるのが想像できないほどです。

この間まで自転車で高校に通っていた子、ダンスも歌も未経験な子、お母さんとの電話で泣く子、大きなステージを見てはしゃぐ子……見ていたら、芸能人も最初は一般人で、誰かのお子さんなんだよなぁということを強く感じました。

すでに活躍している芸能人を見ると、この人たちにも親御さんがいるという当たり前のことを忘れたりしませんか?普通意識しないことだと思いますが、そうなんですよね~。そんなことを考えて、彼らがこれまでどんなふうにして育ってきたのかを想像したりしていたら、いつしか私の中の親心が爆発し、全員の幸せを願うようになっていました。

私となんら変わらない「一般人」がデビューするまでを見守る中で、どうやって強くなっていくのか、芸能人として夢を見せてくれる人たちになっていくのかを垣間見ることができ、とても感慨深くなりました。

 

二つの「教え」

芸能人になるうえでこれは重要だな!と思ったのが、ニジプロジェクトでの”人柄”講義です。自身もアーティストであるプロデューサーのJ.Y.Parkさんは、デビューするうえで持っていてほしい価値観として、「真実、誠実、謙虚」を挙げていました。

僕が君たちに期待することは歌とダンスの実力が全部ではありません。それに劣らず持ってほしいのは立派な人柄です。

その理由は、君たちが世の中に良い影響を与えてほしいからです。本当に良い影響を与えたいなら、次の3つを必ず実行してください。「真実 誠実 謙虚」

 

真実は「隠すものがない人になれ」ということです。カメラの前でできない言葉や行動は、カメラがない場所でも絶対にしないでください。気を付けようと考えないで、気を付ける必要がない立派な人になってください。

 

誠実は「自分との戦い」です。毎日するべきことをすることです。自分自身に鞭を打って歌の練習ダンスの練習、語学の勉強などをずっとしていれば、それが積み重なって君たちの夢をかなえてくれます。

 

謙虚は「言葉や行動の謙虚ではなく、心の謙虚」を意味します。自分自身が本当に足りないと思って、隣にいるみんなの短所ではなく長所を見て心から感謝すること、それが謙虚です。

(パート2 ep7)

 

私は100年以上の歴史を誇る宝塚歌劇が大好きなのですが、そこにも「清く 正しく 美しく」という教えがあります。生徒さんたちは、ことあるごとにこの言葉を口にします。

どちらの教えも守り抜くのは相当大変なことですよね…!聖人君子しか実行できないんじゃないかと思ってしまうほどです。ですが、こういう教えを意識し続けることで芸能人としての風格みたいなものが出てくるんだろうなぁと感じました。

 

逃れられない情報社会の脅威

こうして、一般人から徐々に芸能人となっていく彼ら。

彼らがデビューしたとたんに目にするようになるのは、ネットに溢れるたくさんの自分に関する情報です。本当に悲しいですが、誹謗中傷も少なからずあるはず。これは今の時点では逃れられないことだと思います(法改正によって改善されますように)。

PROJECT 101などは視聴者の投票によってデビューが決まるため、デビュー前からSNS上では多くのうわさが流れたり、過去を暴露されたりして票が動くこともあったようです。芸能の道を志し、多くの人に見られることを選んだ人たちです。多少の覚悟はしているのでしょうが、ちょっと前までは私と同じだったんだと思うと、改めて酷だなと思います(誹謗中傷やいじめの心理についてはまたちゃんと考えたいと思っているので今回は深堀りしません)。

 

夢を見せるために、自分を大切にしてください

彼らがそういった誹謗中傷との付き合い方を習得し、無意味な情報はシャットアウトできますように。

ファンにとっての大きな存在になる自覚を持ち、夢を見せてほしいのはもちろんですが、芸能人である前に一人の人間として、自分を大切にしてほしいです。頑張って!

 

ちょっと追記

芸能人に限らず、自分の親、上司、後輩、お店の人、政治家、みんながそれぞれの人生を歩んでいる「人」たちなんですよね。誰かと接するとき、いろいろなフィルターを取っ払って、「目の前のこの人」と接するというマインドを持っていたいと思います。難しいですけどね!

 

305日 ニジプロジェクトの編集が素晴らしい

こんにちは。

近頃は時事問題について考えることが多かったですが、今日は最近はまっているコンテンツについて書きます!

 

それは…「ニジプロジェクト」です。

 

 

「ニジプロジェクト」とは

ざっくり言うと、新しいガールズグループをデビューさせるプロジェクトのことです。

Nizi Project(ニジプロジェクト)は、韓国大手事務所JYPエンターテイメントとソニーミュージックによる共同ガールズグループプロジェクトである。メンバーそれぞれの色(個性)が重なり、美しい光を放つ”虹”のような存在を発掘・育成するというJ.Y. Parkの想いから「Nizi Project」と命名された。

JYPエンターテインメントは、TWICEの所属する事務所です。

2019年7月中旬より、日本国内8都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄)、ハワイ、LAを含む全10箇所でグローバル・オーディションを開催。応募者は1万人超。

3次審査では、総合プロデューサーJ.Y. Park (パク・ジニョン) が直接審査し、合格者を26人選抜。26人の合格者は、東京で4泊5日の合宿トレーニングに参加し、その中からデビューのための(韓国へ行く)メンバーを選抜。Nizi Project パート1では、地域オーディションから東京合宿の模様を放送した。第10話にて韓国へ行く14人が決定。

その後、韓国・JYPトレーニングセンターにて6ヵ月間デビューに向けた練習を行い、最終デビューメンバーを選抜。最終デビューメンバーは、グローバルガールズグループとして2020年11月デビュー予定。

Wikipediaより)

 

現在は、韓国でのトレーニングの様子が、HuluやYouTubeといったインターネット配信に加え日テレのスッキリでも定期的に放送されています。

私は若干波に乗り遅れ、パート1の最終選考から見始めました。今はパート2(韓国でのトレーニング)を追っているところです!

 

編集の素晴らしポイント

この番組、内容が面白いのはもちろんなのですが、特に私が素晴らしいと思うのは「編集」です。

 

①前向きな反応を補足するテロップ

私はもともとオーディション番組が大好物なので、今までにも似たような番組をたくさん見てきました。アニーのオーディションに始まり、劇団四季オーディション、宝塚音楽学校受験、ハロプロオーディション、バレエ学校の密着、ドキュメンタリー映画も見てきました。

オーディションは競争の世界なので、嫉妬や焦りなど、人が普段表に出さない感情が出てくることもある。そのため一歩間違えると誰かが悪者に見えてしまう編集になってしまう恐れがあります。これまで見てきたオーディション番組は、誰も悪者に見えないよう、ドキュメンタリー番組として客観性を保って編集する努力をして作られていると感じてきました。それが普通だと思っていましたし、それで十分面白かったです。

 

それに対してニジプロジェクトの編集は、客観性には欠けているように思います。テロップでの補足説明がかなり多いです。例えば、ほかのグループのパフォーマンスに対する反応に「心からのお祝いの拍手を送る参加者たち」とか「良かったよ~」といったテロップをつけています(実際の発言をフォローしているわけではなく)。

そういう気持ちであろうという推測で、前向きな感情のテロップをつけているんです。

見始めたときは、こういったテロップに戸惑いました。「彼女たち、そんな良いことばっかり考えてるのか~??」と思ったり(笑)ですが、徐々にその編集に慣れ、私のひねくれていた気持ちがどんどん素直になっていくのを感じました。今はまっさらな心で彼女たちに感情移入しています。こういうのもありだな!と思うようになりました。

 

②尊敬、感心の表情を切り取る

もう一つ素晴らしいのは、他のメンバーのパフォーマンスに対する、尊敬、感心の表情を切り取るところです。パフォーマンス中の驚いている反応だったり、ほめられているメンバーを嬉しそうに見つめる表情だったり。そういうカットを挟んでくれているので、見ていてとても気持ちがいいです!

もしかしたら、彼女たちが見せる表情を素直に撮ったらそうなっただけ(それはそれで素晴らしい)なのかもしれないですが…

だとしても、悪意のある編集をしようと思えばいくらでもできます。例えば、ほかのメンバーが良い評価をされているのを聞いて険しい表情をしているように見せることなんかは、別のタイミングのカットをはめてしまえば簡単にできちゃいます。が、ニジプロジェクトの編集にはそれがありません。

実際には、余裕がなくなって他人に優しくなくなってしまう瞬間もあると想像します。他のメンバー(つまりはライバル)のパフォーマンスが良い評価を受けたとき、嫉妬の表情が出たりすることもあるんじゃないかと思います。そういったカットを使うのも、人間ドラマを作るうえでは悪くないでしょう。でも、意図的にそんな表情ばかりをつないで編集するのは本当に良くないです。意味なく視聴者を敵に回すことになるからです。

カメラが回っていない部分で何が行われているかはわからないですが、純粋に努力と挫折と成長を切り取ってくれるニジプロジェクトの編集が私はとても好きです。頑張る若者に対する、制作サイドの愛を感じますし、視聴者への心遣いも感じます。

 

ドキュメンタリー番組の編集の難しさ

こういったドキュメンタリー番組は、完全に創作されているドラマとは違い、制作者の編集によって登場する人たちの人物像が変わることがあります。できるだけリアルに近い状態にしようと努力して編集しているとは思うのですが、完全に現実と一致させることは不可能だと思います。

なので、見る側のスタンスが相当大切になります。良くも悪くも、見ているものは実際に起きていることのほんの一部分で、大部分はカットされていること、制作者によって切り取られたものを見ていることを忘れずに。ドラマの一種として楽しむ感覚を頭の片隅に置いておくようにしないといけないですよね。

 

ぜひ一度見てね

編集の好きポイントについてつらつら書きましたが、内容も面白いです!プロデューサーのJ.Y. Parkさんの人柄も本当に良い!!

BGMが大げさな感じがするとか、テロップの補足が多すぎて想像できる余地がないなど、私の好みではないところももちろんありますが(笑)それにしても、愛に溢れた編集のおかげもあって、純粋な気持ちで感情移入できる内容になっていると思います。お時間あればぜひ一度見てみてください!

続きが待ち遠しい~~!!!

niziproject.com

 

 

 

310日 コロナで起こったポジティブな変化とは

ついに緊急事態宣言が解除され、日常が戻りつつありますね!私の職場の周りのお店も開きはじめ、人が増えてきたのを感じます。制服を着た中学生の姿も久しぶりに見て、とても嬉しくなりました!(登校日だったのかもしれませんが…)

ただ、コロナの前と全く同じような生活に戻ることは難しそうですよね。私は観劇が好きなのですが、今までのように大勢のキャストが舞台に立つ姿を超満員の客席から観ることができるようになるのか…?と心配になっています。

つい悲観的になってしまっていた中、「前向きな変化の兆しを捉えよう」とするレポートを見つけました。

 

 

前向きな変化の兆し

それがこちらのレポートです。

signing.co.jp

株式会社SIGNINGという、ビジネスをデザインする会社(博報堂DYホールディングスの子会社)が発表したもので、コロナ禍が収束したあとに起こるかもしれないポジティブな変化に目を向け、新たなビジネスチャンスのヒントをわかりやすくまとめてあります。

 

気になったポイント

このレポートの中で特に「おっ」と思ったのが、こちらのふたつです。

①ポジティブな変化TOP10に「政治」と「情報」

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p.8「Q.コロナで起きた変化の中で良かったと思えることはなんですか?」

 

SNSで意見表明する若者が増えているらしい

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p.23「SNSで意見表明する若者たち」

 

自分の頭で考える

ポジティブな変化TOP10に「政治に対する関心が高まった」と「メディアや情報に対するリテラシーが高まった」が入っていたことと、若者が意見表明するようになったこと。

どちらも「自分の頭で考えるようになった」結果と言えると思います。

私、過去にこう書いたことがありました。

 

自粛期間が「自分の頭で考える」良い訓練の時間になるのではないか。
自分にも自分に似た世の中の人たちにも期待しているところです。

コロナが収束し自粛期間が終わった時、どんな世の中になっているんだろう。まずは友達、家族と会える喜び、遊びに行ける喜びをかみしめるはず…

そして、みんな選挙に行くと思うんですがどうでしょう。
momo365omom.hatenablog.com

けっこう当たっているのでは?!笑

 

本当にまずい状況になった時、人は自ら情報を集めに行く。そして真偽が定かではない情報に翻弄される。情報に翻弄されないようにするにはもっと知識を得る必要がある。知識を得るうちに今の状況の根本的な問題(政治)にたどり着く。という流れがあるんじゃないかな~と思います。

 

コロナの前は、自分の頭で考える機会(本当にまずい状況に遭遇すること)がない日本人が多かったのだと思います。特に首都圏で生活していて緊急事態に直面することはなかったような気がします。色々な問題に向き合わずとも運よく免れてきていたと言えるかもしれません。

 

小さな変化があればOK

国民の政治への関心が低いことで有名な日本が変わりつつあることが、レポートを読んでわかりました。問題は、この変化が緊急事態が収まった時に持続するかなんですよね…!もちろん私自身にも言えることです…!!

ただ、こういう危機に直面するたびに社会は良い方に変わっていくと思います。個人個人の意識の中でちょっとした変化があればまずはOK。すぐに大きな変化が起きなくてもがっかりしないようにしたいです。自分に対しても他人に対しても。

……とか言って、ものすごく投票率が上がったりしたら最高ですけどね!

 

316日 現在の「旅への気持ち」と『おくのほそ道』

こんにちは!

みなさんは、今の突然やってきた特殊な状況の中で、何か変化した考え方はありましたか?私は自粛生活が終わりに近づきつつある中、ふと自分の中で起きた変化に気が付きました。その一つ「旅への気持ちの変化」を記録として残しておくことにしました。

 

 

旅に出たくて仕方がなかった数か月前

つい数か月前まで、私は旅に出たくて仕方ありませんでした。仕事に忙殺され、このまま狭い世界で生きていくのはごめんだと思っていました。

ここでいう旅に出るというのは、日帰りで箱根に行くとか5泊6日でハワイに行くとかそういうものではなく(それも行きたいですが!!)、「世界一周航空券や(今話題の)ピースボートなどの手段を使って数か月かけて日本ではない土地に行く」、ということです。

 

ただ日本では、大人になってから「旅に出る」ということについて、「現実逃避」や「自分探し(笑)」といったマイナスなイメージを持つ人が多いように思います。私の周りもそのような雰囲気が漂っていましたし、私自身その考えを否定できませんでした。そのため、旅に出たいと思ってもなかなか一歩が踏み出せず、実現できずにいました。しかし、葛藤を繰り返しながら、旅に出ようという気持ちが今までになく大きくなってきていたのが数か月前の私でした。

 

コロナによって変わった気持ち

そんな中やってきたのが、コロナです。これによって、旅に出ることはますます難しくなってしまいました。

そもそも海外に行けない。行ったとしても感染した時に対処できるのかわからない。帰ってきてから仕事に就けるかわからない……ただでさえハードルが高かったのに、これまでにはなかった新しい壁が現れたのです。

私の「旅に出たい」という気持ちは落ち着いてしまいました。現実味がなさすぎるからです。ですが一方で、「できたかもしれなかったことをやらなかった」という後悔は残りました。「やりたいと思う時期を逃した」ことについても、本当にもったいないことをしたと思っています。

 

『おくのほそ道』の序文をヒントに

旅への気持ちが募るとき、いつも真っ先に思い出していたのが『おくのほそ道』の序文でした。『おくのほそ道』はご存じの通り、松尾芭蕉旅行記です。約150日間の東北・北陸を巡った旅が俳句とともに記録されています。

 

私は中学校の修学旅行で東北に行ったのですが、修学旅行前、国語の先生が『おくのほそ道』を授業で何回か取り上げてくれました。実際に訪れた東北の景色が、授業で教わった芭蕉の句と重なったときの感動!忘れられません。今も俳句とともにその情景を鮮やかに思い出すことができます。国語の先生、ありがとう。

 

そんな素晴らしい句が多数詠み込まれている『おくのほそ道』ですが、序文にはこんなことが書いてあります(暗唱のテストをした記憶が!)

まずは原文

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。

舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。

古人も多く旅に死せるあり。

予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、

去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白河の関越えんと、

そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、

三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて、住めるかたは人に譲り、杉風が別墅に移るに、

草の戸も 住み替はる代ぞ 雛の家  

表八句を庵の柱に掛け置く。

 

現代語訳

月日は永遠の旅人であり、来ては過ぎゆく年もまた旅人のようなものである。

川を行き交う舟の上で人生をおくる船頭、馬の口をつかまえて老いを迎える馬借などは、毎日が旅であり、旅をすみかとしている。旅の途上で死んだ者も多い。

私もいつの頃からか、千切れた雲がたなびくのに誘われて、さすらいの旅に出たい気持ちを抑えられず、歌枕である須磨や明石(兵庫県)の海辺をさすらったりした。

去年の秋、ようやく隅田川のほとりにある家(深川芭蕉庵)に戻り、くもの巣を払いのけたりしている内に、年末になった。

春の空にかすみが立ちこめるようになると、白河の関所(福島県)を越えたいと思うようになり、気持ちをせきたてる、そぞろ神がとりついて、狂おしい心境になり、道祖神(旅の神)にも招かれて何も手に付かなくなってしまった。

股引きの破れをなおして、笠のひもをつけかえて、長旅に備えてヒザにお灸を据えたが、松島の月が心に浮かんできてわくわくを抑えられない。

今の小さな住まいは人に譲って、弟子の杉風の別荘にいったん引っ越した。

 この小さな草庵も、ついに住民が住み替わることになった。新しくやって来る家族にはお雛様を飾るような小さな女の子がいるらしい。今までの男だけの家とはちがい、ひな祭りを家族で祝う明るい家へと変わっていくのだろう

旅立つ前の挨拶として、この歌を庵の柱に掛けておいた。

 

【全訳】月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり | 奥の細道

 

…改めてしびれます。旅に出たくてそわそわ、わくわくしている芭蕉の様子、気持ちがびしばし伝わってきます。

この芭蕉の文章は、旅に対して躊躇があった私の背中を何度も押してくれました。手を引いてくれる感じでもありました。この文章があったからこそ、数か月前の私はかなり旅に対して前向きになれていたように思います。

 

芭蕉と同じ気持ちになったら行こう

これから世界の状況がどうなっていくのかわかりませんが、旅に行けそうな時期はきっとやってくるはず。そのとき、この序文を書いた時の芭蕉のような気持がまた私の中に湧いてきたら、今度は迷わずにスタートを切りたいと思っています。

芭蕉は、旅に出てから5年後に亡くなります。生前最後に詠んだ句は「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」。ここにも旅への想いが書かれていました。 

320日 記者になった友人の話を聞いて心が浄化された

今週は編集期間だったので一週間が秒でした!久々に締め切りに追われたためか、3日連続で奇妙な夢を見ました(笑)

 編集期間に入る前、大手新聞社に就職した記者3年目の友人と大学卒業ぶりに連絡を取りました。その友人との雑談で心が浄化されたので、書き残します!

連絡を取った理由

このコロナ期間に何人かの友達と話した私は、彼女たちの考え方に引きずられ、この国で生きていくことについて無力感を覚えてそうになってしまっていました。

そんなとき無性に話したくなったのが、記者になった友人T君です。彼は大学時代のゼミが一緒だったので関わりはあったものの、特に仲が良いというわけではありませんでした。ただ、「とにかくまっすぐな性格の人」という印象がありました。

まっすぐ人間の彼は、日々報道を続ける中、私のほかの友達のように無力感を覚えたりしないのか?どうやってモチベーションを維持してるのか?と疑問に思い連絡を取りました。

 

Q&Aでまとめちゃいます!

2時間くらい電話したのですが、特に印象に残ったことをざざっとまとめます。

 

Q.なぜ記者になったの?

A.米軍基地が家の側にあったから、安全保障問題に興味があった。それから、少子高齢化にも。

 

Q.同期は何人いるの?

45人くらい。今までに辞めたのは1,2人。タフなやつが多い。

 

Q.今は何をしているの?

4月から市役所担当になって、コロナ関係の記者会見に行って記事を書くことが多い。専門家に電話取材したりもしてる。1日に2~3本記事を書いてる。

 

Q.今後報道したいことは?

就職した時と変わってきている。初任地の広島で西日本豪雨があったから、災害や防災の報道にも関心が出てきた。コロナを取材していても、2009年の新型インフルエンザ対策で得た知見も活かされていると感じた(ドライブスルー検査など)。

 

Q.ネットの情報についてどう思う?

やっぱりフィルターバブルの影響で、分断が大きくなっているように感じる。情報という洪水の中にいるとどこかにしがみつきたくなるから、一つの止まり木に人がどんどん寄っていっていくんじゃないか。極端な意見はイエスかノーでわかりやすいけど、視野を広く持たないといけないと思う。他者を理解することで、垣根を越えて交わっていかないと生きていけないと思う。

 

 Q.モチベーションはどうやって保ってる?

モチベーションがなくなることがそもそもない。この仕事が向いてるんだと思う。あとは、新聞記事は後世にまで残るものだし、歴史の一ページを書き残してるという意識でいるとやる気が出る。

 

Q.記事を書いていて無力感を覚えたりしない?

一人でも多くの人にというよりは、一人でも二人でも届けばいいと思っている。家族の中で話題になって考えるきっかけになればいい。バズることを求めて書いたら終わり。

 

 

心が浄化された

T君とは2年以上連絡を取っていなかったのですが、まったく擦れることなく変わらずまっすぐ人間で安心しました。ここまで純粋な気持ちで仕事を続けられるってすごいなと思います。

そして、記者という心身ともにハードな職業で信念をもって頑張っている同世代がいることに刺激をもらいました。狭い自分のフィールドから出れば、無力感など微塵も感じずに生きている人がたくさんいるんだろうな~。「世の中捨てたもんじゃないな」と思いました。私もできる限り、ばりばり前向きに生きていきたいものです!

勇気を出して連絡を取ってみてよかったです。気になる人に連絡するには今は本当にいい機会ですね。